1月19日の日本拳法自由会練習報告

f:id:jiyuukai:20190120001736j:plain会員の掛須です。明けましておめでとうございます。


本日の田町での稽古、私は自由会では今年初稽古となりました。

稽古は参加者全員で防具を使用せず形を練習するという、日本拳法の練習としては些か新鮮な内容となりました(偏見でしたらすみません)。


個人的に、形に集中するという練習も好きです。

自由に動く相手がいて臨機応変に対応しなくてはいけない状況とは違い、先ずは自分の動きだけに集中することができるからです。

(でもそんな状況でも形を上手くこなせることは少なく、特に関節技が全く決まらないです)

なにより今日のような稽古は、日本拳法の動きを学ぶことができる貴重な機会でした。


自分が「すごい!」と思った動作を強い人に質問すると、

「○○の形(基本)と同じですよ」という返答を聞くことがあります。

何か一つでもその域の"モノ"を身につけたいと思いながら、今年も稽古に励みたいと思います。f:id:jiyuukai:20190120001806j:plain

第39回永井4段が教える日本拳法コラム|2018 永井さんが勝手に選んだカッコよかった一本10選

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タラコ食べると痛風が爆発する永井です。

 

2018年白虎杯が終わり大きな大会はこれで全て消化されたと思います。

 

本日は2017年の白虎杯から2018年の白虎杯までの一年間でカッコいい、迫力、美しい、華麗、高等技術、絵になる、なにより私好みと感じた一本を10選させて頂きました!

自由会の皆様や読んでいただいている皆様に参考にして頂ければ幸いです。

↑他にもいっぱい凄い一本あると思います!

YouTubeに載っているor私が持っている動画の中から選考しています。

動画見すぎて目が痛い、あとあんまり団体戦見れてません( ;∀;)

 

また、この動画の最後の一本が永井さんが勝手に選んだ今年一番凄いと思った一本

 

「永井さんが勝手に選んだM V I 」

Most Valuable 一本

 

です。

審査基準は私の好みです笑

※あくまでも個人的感想です、個人的に好きな一本です。

 

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①見事なフェイント、誘いですね、相手は打ち終わりに組みに行こうとしていた筈ですが完全に反応させられタイミング外されました

めちゃ華麗!

切り取って何度見たことか^_^

 

②ストレートパンチとスイングパンチのぶつかり合い、一瞬での決着がカッコいい

最短距離を走ったストレートパンチの勝利

凄い迫力です!

 

③アクロバティックな組み技は見応えがありますね!単純に「おぉー」となりました

 

蹴り足の打ち終わり狙らわれてるのに更に打ち終わりカウンターを被せてます。流石スーパー高校生!

 

⑤サウスポーvs.サウスポーで正面からミドルキックを完璧に決めています。

狭いとこ狙ってるのでピンポイントで相手の攻撃に被せてます。タイミングが合わないとなかなか出来ないと思いまます。

 

刹那の打ち合いの中での真っ直ぐの強さをこの動画で知ることができると思います。

互いの前に出る気持ちが迫力満点!

 

⑦ハイキックでダウンを奪います

単純に凄い!

倒れた相手へのリスペクトも怠っていません。

昔はやんちゃな選手だったのに…成長しましたね!

このハイキックはゴーストライターmayoちゃんが放っています

 

 

前脚でのハイキックは日本拳法の世界において超高等技術と思っています。←空手の世界ではよく使用されるみたいですが…

日本拳法でここまで見事な前脚ハイキックは初めて見ました、 めちゃカッコいい!

 

迫力満点の秋葉選手に真っ向から向かっていく姿は見てて燃えますね。

前川選手の組み離れ側にすぐに攻撃するところや、常に立ち位置が違う部分が凄いなぁって思います。

とにかく気迫を感じます。

 

⑩この動画が永井さんが勝手に選んだMVIです。

両者は何度も対戦しており互いに決めてを知っている中で必殺の面前蹴りを完璧に決めました。

注目していただきたいのが、蹴られている選手の手が完全に胴前蹴りへの対応をしていることと、蹴る寸前にタイミング測るために少し溜めを持っています。←そう見えてるだけかも知れませんが…

恐らく狙いすましていた通りに決まったのではないでしょうか?

この試合の一本目の取り方も完璧で流れ的にも優位な状態だったと思います。

蹴る直前も上下に一回づつ攻撃をしているので、潜在的に意識づけられてる何かがあったのかもしれません

流れも含めて私の理想の面蹴りでした。

↑是非フル動画も見てみて下さいね

 

 

まとめ

何度も動画を見たりしたので目が痛くて堪らないですが、大体は試合見に行った際に凄いと思ってたらYouTubeに上がっているケースが多く探すに苦労しないのが多かったと思います。近大監督の石津先生様様ですね!

 

 

 

正直ただの自己満動画ですよ笑

とはいえ凄いなぁと思わせてくれた一本へのリスペクトを込めてこんな感じで作ってみました。

こんなんやってますがホンマは…

私じゃないもっと見る目ある誰かがこんな感じでやってくらたらいいなぁと思います。

むしろ見る方に回りたい笑

 

それこそ、公式で運営の人達がノミネートした動画に投票とか…

日本拳法大ファンとして、そういうのも希望します笑

プロじゃないし無理か笑

 

2018年は最後の投稿となります。

お付き合いありがとうございました。

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12月22日の日本拳法自由会練習報告

会員の古川です。


土曜日の日本拳法自由会、御茶ノ水の練習は稽古納めでしたが、出稽古の方3名を迎えた賑やかなものになりました。


今年1年、自由会の練習に参加させていただいて、手前味噌で恐縮ですが確実に上手くなった、強くなったと思います。


…それこそ血尿だしたり吐いたりしながら練習していた学生時代よりも(苦笑)


もちろん、学生の頃の練習があったからこそ今があります。

むしろ、社会人になって格闘技を再開したことで、学生の頃に覚えた身体の基本的な使い方をより深く、頭を使いながらできるようになってきた気がします。


もうすぐ三十路ですが、この年でも練習の度に新たな発見、思いつきがあり、学生の頃は嫌だ嫌だと思いながらやっていた練習がとても楽しいです(笑)


来年も自由会で楽しく練習したいと思います。

今年1年ありがとうございました。


第38回永井4段が教える日本拳法コラム| 〈三年振に試合にでました…vs.角野選手+今年の日本拳法界の感想〉

 

 

おはようございます

こんにちは

こんばんは

皆様いつも見ていただいてありがとうございます!

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最近訳あって近畿大学によく練習にお伺いさせて頂いていました。

本格的に練習する必要があったのです。

また母校の体育大学で練習する訳にはいかなかったのです。

 

その理由は

 

「大学チャンピオンになった角野選手と戦う為」でした!

 

試合に出るのをやめて丸々三年経ちますが、

彼と公式戦で戦った事ないのが引退してから私の唯一の心残りでした。

体育大学の皆んなや彼が強くなって行く姿を見ているだけで満足出来る所まで来ていたのですが…

彼が学生チャンピオンになった瞬間からこの心残りが再燃してしまったのです…

 

沸き立つ気持ちを抑えることが出来ず…また年老いて弱くなってしまう前に本気で戦いたいと思い白虎会大会に参加する事を決意しました。

 

やるからには本気で勝ちに行こうと決意しました。

 

試合に出るに当たり近畿大学を除き、前川選手にだけ角野選手と対戦したい旨を伝えていました!

そして、試合の日は前川選手から頂いた帯を締めて気合を入れましたよ笑

 

 

気合いを入れたのはいいのですが、現役終えて丸々三年が過ぎ、大学への練習も最近は行かなくなり、自由会さんへの練習も3ヶ月に一回?ぐらいで、このままじゃ絶対ダメだと1ヶ月半ほど真剣に練習と体力作りと角野選手の研究を行いました!

 

一応何してくるとかどんな拳法かは四年の付き合いの中で熟知してるつもりだったのと練習ではある程度戦えるので、試したいこととかいくつかありましたよ^_^

 

そんな中、練習させて頂いた近畿大学関係者様には本当に感謝しております。

ありがとうございました!

 

本気に勝とうと意気込んでいたのですが、白虎杯の2日前に角野選手が大怪我をしてしまい欠場するとの連絡を受けました…

 

神様勘弁してくれよと嘆いていたのですが

 

当日、角野選手は怪我をしている状態で白虎杯に出場したのです。

 

怪我してでも出場した角野選手に応えるためにも一回戦で負けるわけにいかない私は柄にもなくウォーミングアップを一時間近く行っていましたよ笑

 

ウォーミングのお陰か気合のお陰か無事角野選手戦にたどり着くことが出来ました!

 

ウォーミングアップの際に角野選手が私を見ているときにやたらに右ミドルキックを打っていたのは、右ミドルを餌にした技を使うつもりだったので印象付ける為でした…笑

もう勝つために出来ることは全てするぐらいの気持ちでしたよ!!

 

また、彼のミドル対策で最初はサウスポーで行きました。

彼に勝つには近距離の泥仕合にするしかないと考えていたので遠い距離はディフェンスに徹する予定でした…

体力さえもてば五分の勝負が出来るイメージでしたよ!

 

↓角野選手vs.痛風拳法家

 

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結果は1分かからずにやられちゃいました笑

名試合としたかったんですけどね笑

 

めっちゃカッコ悪ぅー笑

ちくしょー悔しいぜぇー( ;∀;)

 

 

いやぁー強かった!私のいいとこ1ミリも出させない、泥仕合にしたかったのを受け流される形となりした…

彼の強さの対応力の部分を非常に感じました。

体力さえあればとか思ってましたが、体力も100%残ってる状態で負けてしまいましたよ

 

試合後体大の子に聞いてみると私の戦い方を予想していたみたいです…

ある程度対策されてたんですかね?笑

 

 

相手の良いところを出させずに勝つってのは私の理想ですので、勝った相手が私だから私は悔しいですが、本来なら褒めて上げないといけない試合内容だと思います

…単純に私がしょぼかったってのもありますせどね

 

 

2発目のフックは何の変哲も無いフックに見えると思いますが、私彼の小さなフェイントに引っかかっているのです。

終わった後の会話で反応させられたことに気づいて余計に悔しかったですよ笑

更に動画みて反応してるのも確認して悔しい

知らん間に新しい技覚えてました^_^

 

 

練習とは違う真剣勝負の角野選手と戦えたことはいい思い出になりました^_^

戦い終えるまでの高揚感は最高でした!

また、三年振の試合は緊張と興奮と筋肉痛と頭痛と次の日の風邪をもたらしてくれましたよ笑

もう2度と出ないと心に誓いました笑

 

また、角野選手の化け物っぷりに磨きがかかっていることも確信しました

左のパンチを殆ど打てない状況でもしっかり前にでて必殺のミドルや膝で相手を圧倒します。←冨永選手戦に関しては前に前に出て間合いを潰してパンチ勝負をさせなかったのが勝因と思います。

彼の強さは持っている武器をどう使えば勝てるかを考え実行できることかもしれませんね。

 

↓白虎杯決勝戦

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優勝後のグランドチャンピオン戦は負けてしまいましたが、未来に希望を見出せる内容だったと思います。

 

いつもの忖度な話になりすが、応援よろしくお願いします🙏

 

 

↓グランドチャンピオン戦

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↓グランドチャンピオン

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白虎杯も終わり2018年度の大きな大会が全て消化しましたので

ここからは私が感じた平成最後の日本拳法界の感想です…

まずスーパー高校生の冨永選手が学生、社会人に脅威をもたらしたことが印象的でした、身長も高く技術も高く年上選手が震え上がるぐらいのセンスだと思います…角野選手も2017年白虎杯で負けですし、前川選手も大苦戦でした。

来年の大注目選手だと思います、来年の学生選手権が楽しみですね。

 

総合選手権では前川選手がチャンピオン返り咲き私たちを興奮させてくれました。

やっぱり前川選手の試合に外れなし!

また、最強の秋葉選手がいるからここまで盛り上がることが出来たとも思いました!

また上垣内選手の強さも印象的で白熱した試合を何度も見せてくれました。

 

 

団体戦明治大学七連覇は本当に凄く決勝戦龍谷戦は代表戦まで行き着く史上稀に見る白熱した試合だったと思います。

大将戦で勝った杉本選手に大将戦で負けた松本選手が代表戦で勝ったのは凄い精神力だと思います。

 

そして、体育大学の角野選手が学生西日本、学生全日本学生、白虎杯などなど数々の個人タイトルを取り身内びいき抜きにしても今年の個人MVPと言っても過言ではないかもしれません。

 

自衛隊からは千田選手の強さが際立ちました…試合見ましたけど立ち技、組み技、体格、技術どれをとっても怪物クラスです。

特にあの体格から繰り出される前拳は非常に秀逸だと感じました。

秋葉選手や前川選手との試合を見てみたいですね!

 

そして、学生スーパースター前田選手の引退…一回生のときに社会人大会に出るしかなかった彼の大変さを乗り越えての偉大なる功績を思い返すと彼は本当に凄い選手と思います。日本拳法の世界では体格に恵まれているわけではないのにどんな相手にも勝ち続ける彼の拳法をもう見れないと思うと少し寂しいです

先日ボクシングのプロテストに合格したらしく、彼がいつか世界チャンピオンになる姿を楽しみに応援したいと思います!

以上が私の2018年の感想です!

 

 

 

最後に来年への期待です。

来年は黄金世代のスーパー高校生達が学生大会に殴り込みですね!

そして、それを現学生達がどう迎え撃つのか!来年の拳法界が非常に楽しみです!

また、総合選手権は誰が優勝するかわからないぐらい群雄割拠な時代に突入すると思います。

前川選手が連覇なのか、秋葉選手、友中選手の返り咲きか、自衛隊選手の強さが光るのか、まだ見ぬ強豪が現れるのか、学生から十数年振のチャンピオンが誕生するのか…

来年が楽しみ過ぎですね!

 

本日は以上です

次回は去年の白虎杯から今年の白虎杯までの私が凄いと思った一本10選の記事となります。

 

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第37回永井4段が教える日本拳法コラム| 〈前拳って何のために打つの?〉

 

 

おはようございます

こんにちは

こんばんは

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最近ダイエットを諦めた永井です(;_;)

年末のライジンに自由会のKさんと私の高校時代の日本拳法同期、小西拓槙選手が出場することとなりました。

テレビに映るかどうかはわかりませんが日本拳法がバックボーンの選手となりますので応援お願いいたします!

彼の左ストレートは紛れもなく日本拳法で培われた物だと思います👍

拓槙のパンチは痛いでぇー

 

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最近分け合って近畿大学拳法部にお邪魔する事がありピチピチの学生さんと練習させて頂きました。

近畿大学の学生さんは山上選手が指導しているからか組み技やフィジカル的な部分が非常に強くなかなか苦戦を強いられました。

 

そういえば前拳全然打ってないなーと思い使用してみると効果抜群で余裕を持って練習できるようになりました。

1人全然勝てる気がしない選手がいてその選手の特性の回を次回以降に書こうと思っています…

 

そんなこんなで前拳の秀逸さを改めて実感することが出来ました。

 

上記キッカケもあり前拳について再度考える機会がございましたの

本日のテーマは…

「前拳って何のために打つの?」

となります。

 

ここからが前段です笑

日本拳法って前拳で一本取ることってほとんど見たことありません(真っ直ぐパンチ)

なのにどうして打つの?って疑問に思う時期もありました。

ボクシングだったらダメージの蓄積とかあるんでしょうけど…

迷走してた時期は前拳なんていらんやろ?って思う時期もありました笑

 

とはいえ現役当時なんも考えずになんとなく打ってる前拳は秀逸でペースを握ったり、ピンチを救ってくれることもあり、今回の近大での気づきも含めて使用しない手はないと思います。

 

 

それでは私が思う前拳の利点をいくつか抜粋してお伝えさせていただきます💪

いつものことながら初心者から中級者向けの話となります。

 

前拳はその名の通り構えの前の拳で真っ直ぐ打つってのを前提とします。

 

①ローコストで効果抜群

コスト=体力・リスク・体勢維持・モーションなど

蹴れば片足になるリスクがあります。

後拳を避けられるとスキを狙われます 

全力のパンチは体勢を崩すかもしれません

ラッシュしたら体力の消費は激しいです

組みに行けば間抜かれたり体力を消費します

アッパーフックはストレート系に比べ距離が短いので使い所は考えないといけません

などなど多少のコストがかかります。

※上記技も非常に有効な技です、レベルが高くなればコストを極限まで減らすことが可能と思います

 

そんな中でも前拳は非常にローコストで様々な効果をもたらしてくれると思います。

体勢が崩れず、相手に最速で当たり、最短のモーション、それでいて前手なので長距離の攻撃としても使用できます。

また、選手の性質によっては前拳で相手を下がらせるなどストレス、プレッシャーの対象とすることも可能です。

一本になることは少ないので上記とは別ジャンルかもしれませんが

試合を組み立てていく中で非常に使い勝手が良い技と思います。

 

この①ローコストであることが下記の内容全てに連動します。

 

 

②牽制「目的となる戦略活動を不自由にする」

前拳を当てることにより単純に痛かったり、怖がったり、強い攻撃であれはどうしても意識してしまいまう、早い攻撃に反応させられることにより、対戦相手の本来したいことや行動、思考を邪魔することができます

また行動途中で被せる事による行動の強制キャンセルや行動を一瞬ストップさせる効果もあり当てられるとリズムを崩してしまうケースも少なくないと思います。

上手くいけば試合中パフォーマンスの低下や前に出る意思を削ぐことも可能です。

 

 

 

③保険的要素

相手の後拳などに対して前拳で相打ちすることができれば3回に1回ぐらいは相打ちとなり相手の一本をかき消す可能性があります。

また前拳を先に当てる事により相手の攻撃から身を守ることもあると思います。

とりあえずどうしょもなくヤバイ時は前拳出してみて下さい!うまくいけば助かるかもしれません

 

 

④相手を翻弄、反応させる

②と連動する部分もありますが、前拳に脅威を感じさせることができれば過剰な反応、勘ぐり、迷いなどを起こさせることができることもあります。

その過剰な反応に次の攻撃を被せることが出来れば優位に戦いを進めることが出来るかもしれません。

また、前拳を餌にしたり反応させてカウンターを狙う選手もいるみたいで

ある選手は前拳で相手の反応をみて相手のタイプを見極めるとも言っていました←私じゃないのでどこまでホンマかわかりませんが笑

と連動しますが前拳後の行動に脅威を感じさせるのも前拳が相手を翻弄、反応させる原因です。

 

 

⑤「ローコストが故に次の行動に移りやすい」

他の攻撃に比べて比較的体勢が崩れないのが前拳の特徴の1つだと思います、それが故に次の行動に移りやすいと思います。

理想は前拳で相手をストップさせて次の攻撃で仕留めるですかね?

上手く使えば②③④の後に攻撃を行うことが可能となりますよ!

前拳を起点とした攻撃パターンが多いのは上記理由と思います。

代表的なのがワンツーパンチですね^_^

 

 

 

オススメの使い方

これは私の先生の受け売りになるのですが、全力で打ったパンチを打った際に体勢がくずれたり隙が出来たりすることもあると思います。特に初心者に多いですね

そんな時に体勢崩れや隙を防ぐ1つの方法として最後に放つパンチを前拳にしてみて下さい。それにより前に行った重心ををニュートラル(構えてる時の重心)に戻すことが可能となります。

 

例1…ワンツーをワンツースリーにする

例2…ツー打ったら前拳返す

例3…ラッシュの最後を前拳にする

 

この使用法の良いところは体勢をニュートラルに戻すことにより次の行動に移りやすくなることです!

 

例1…ワンツースリーから一拍おいてワンツー

例2…後拳胴打ちからの前拳後に一拍おいて踏み込んで後拳

 

などなど

コンビネーションや単品パンチなどを繋ぎ合わせての攻撃がオススメとなります。

こういった攻撃を私はフレーズ攻撃と呼んでます!

これはまたの機会にお話させて頂きますが、なんせ前拳をうまく利用して次の攻撃への起点としてみて下さい!

 

 

私がやられた使用法紹介

学生時代に自衛隊が体大に練習に来てくれた際に私より身長の高い選手がいて、その前拳の鋭さに翻弄されました、細身ではあったので前拳潰して組んでやろうと前に突っ込んだ瞬間アッパーを喰らい、想定外すぎて口を切ったのを覚えています。その後は迷いに迷い前拳で刻み殺されました笑

今思うと②④⑤効果だったと思います

 

 

まとめ

前拳は一本になりにくいことを含めても非常に秀逸だと思っていますので、まずは何も考えずにとにかく使ってみて下さい^_^

また前拳だけでも数種類の打ち方があると思います。スピード重視や重さ重視などなど…私はメイウェザー好きなのでL字ガードからスピードパンチを打つのが好きです←日本拳法の動きではないですが笑

色んな形や方法を試してみてくださいね^_^

私がいっていることも間違ってる可能性だってありますし、まだまだ前拳の効果はいっぱいあると思ってますので固定概念抜きにして使用してみて下さい!

 

てなわけで最後は

地上最強の生物

範馬勇次郎さんの名言で締めくくりましょう

 

 世には「飛燕の」「閃光の」「音速(マッハ)の」と呼ばれる技がある。

 

 

「笑っちまうのは これらの技―――――」

「どれも準備(そな)えてる敵には命中(あた)らねェってことだ」

 

 

「ナゼそれが命中(あた)るのか」

 

 フェイントで気をそらす。

 地味で確実な攻撃でダメージを蓄積して、              意識をさせる。

 そのスキをついて飛燕・稲妻・音速の攻撃が決まるのだッ!

 

 

「ところがだ」

「ここに例外が存在する」

「命中(あた)る」

「「来る」とワカっていても」

「身構えていても」

「準備(そな)えていても」

「必ず喰らう」

「世界チャンピオンだろうが その「技」を喰らうことを前提にリングに上がる」

「その「技」とは」

 

 

「「ジャブ」だ」

 

 

「速度のみが旨」

「その意味では骨っぽく」

「漢(おとこ)らしい技とも云える」

 

 

「ジャブこそが」

「近代武術 格闘技における

 最速の技術(わざ)だ!!!」

 

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12月1日の日本拳法自由会の練習報告

会員の古川です。

 

土曜日の日本拳法自由回 田町の練習は、6名で基本の形稽古、防具稽古を実施しました。

 

この日の個人的なテーマは

 

「考えすぎない」

 

最近は3手先、5手先を読んで攻撃しようとして、手が出ずに防戦一方になっていたので身体の反応に任せて戦うことを心がけました。

 

先週よりも左ストレートが冴えて、いいのを2発くらい叩き込めたので、身体に任せる戦い方を継続してみようと思います。

 

日本拳法 自由会は和やかにフルコンタクトが楽しめるサークルのような団体です。

日本拳法の技術はもちろん教えていただけますが、ほかの格闘技の技術も使ってよいため、

(私もテコンドー経験者です)

防具稽古では、さながら異種格闘技戦の様相を毎回呈しています。

 

サークルのような雰囲気のため、強さを求める方には物足りないかもしれませんが、

楽しく格闘技をしてみたい、という方にはぴったりかと思うので、よければ一度遊びにきてみてください。

 

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第36回永井4段が教える日本拳法コラム| 相手の動作後狙い・相手の動作に被せる

 

最近ゴルフをしないといけない永井です。

スコア140台で泣きました笑

 

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昨日は学生団体のNo.1を決めると共に、その年の大学4回生の最期の試合となる大会がありました!

毎年熱い展開が多いのですが今年は特に決勝戦の決着が代表戦まで行く展開で現場の空気感が最高でしたよ!

ゴルフのせいで決勝しか見れませんでしたが…

 

代表戦は

龍谷大将の杉本選手VS明治大将の松本選手

大将戦からの連続で代表戦

互いの想いの強さと追うもの・追われるものの互いの大変さ見ることができたと思います!

明治の7連覇も相まってドラマや漫画よりも熱い展開だったかもしれません!

 

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動画では伝わりきらない空気感が現場にあるので今年見れなかった方々は来年は是非足を運んでみてほしいです!

 

 

それでは本題です!

※前提として動作とは攻撃、ディフェンス、踏み込み等の全ての動きのことを指します。

 

 

本日の内容は攻撃を「相手の動作後狙い・相手の動作に被せる」です!

※いつものことですが初級者向けの話となります。

 

初級者が中級者に移り変わる頃に「あっもしかしてこのタイミングで打ったらええ感じ?」と思い、これに気付いた初心者が同じ時期に始めた初心者相手に練習で無双しだすこともありますね笑

また、上級者はそれぞれの形で、この技術を使用していると思います。

 

では何故このタイミングで打ち込むのが有効なのか…

 

①「体勢が崩れると次の行動に移りにくい」

 

②「全力で行った行動は途中でキャンセルしたり、軌道を変えたり別の行動に移行することが困難」

 

③「相手の行動後や動作に被せる事により意識の合間を抜きやすい」

 

という効果があると思います。

あくまでも思います笑

※第10回、第17回も同じような内容ですが…

 

細かく説明すると長々なっちゃうので、今回は控えさせて頂きますが…

これを利用した一番分かりやすい技がカウンターだと思います。

 

第34回でお伝えした、バックステップカウンターも相手の動作後狙いで上記①②③を狙える技だと思います。

他にも相手のパンチを払ったり落としたりして攻撃するのも動作後狙いと言えると思います。

また非常に私が厄介だと思うのは相手の打ち終わりに組み付いてくる選手で、バランスが崩れている状態でガブられてしまうので組みに耐性がある選手でも投げられてしまいます!

あとイメージと違うかもしれませんが蹴り足を受けたあとの処理も動作後狙いですね!

 

 

被せる動作のほうも非常に汎用性が高く様々な使い方があります、、、

 

「踏み込んできた際に面突き胴抜き、膝蹴りに対して足払い、相手のパンチ対して前蹴り、相手のパンチに対して関節、相手の攻撃に被せて組む」

などなど…カウンターとほぼイコールかもしれませんね(^^)

 

どれも強力です。

 

双方様々な技があると思いますが、日本拳法を志すなら拳法特有?日本拳法風な相手の動作に対してのアプローチを使用してみて欲しいと思います!

 

その名も…

「苅り倒し」

by YouTube参照

 

またの名を

「大外刈り零式」笑

↑ネーミングセンス終わってますね(T ^ T)

自由会の練習最初に伺った際にお伝えした技ですね笑

 

この技は相手の踏み込み、相手の攻撃に被せ

、相手の打ち終わり、同時打ち、こっちから仕掛けて打たせたとこに被せ、などなど使い方は様々です

基本は相手の前足に大外刈りをかまします!!!

組み技時の大外刈りと違って、相手と接着した瞬間に勢いとタイミングで転がす技です。

タイミングが良ければ力なく投げれる技で、組み技苦手な人も是非試してみて欲しいです。

 

私が思うコツは踏み込みバージョンの際は立ち技だと思わせることで、立ち技に対しての対応をしようとしたときに組み技を行うことです

また、組みの離れ際などの心の隙間に使用するのも1つですね!

③の効果に近いかもしれませんね。

 

構えが逆対している時に利き足で前足を大外刈りするのがオススメの使い方ですのでサウスポーの選手は是非(^^)

 

この技は自衛隊選手がよく使っていたイメージで最近は組み系の流行り技といってもいいくらい使用される方が多い気がします。

私も引退してからの誤魔化しで一時期よく使用してましたよ(^^)

 

↓↓↓動画一番最初の谷選手は山上選手得意の踏み込んできての足払いに被せて前蹴りです!刈り倒しは二番目に載せてます!上手い人のあればよかったんですが、見つけれずに私のになっちゃってます、お許しを…あと最期の前田選手のパンチは相手を反応させてのカウンターですね!めちゃ高等技術!

 

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オススメの練習法

今回のテーマを含めた撃ち合い練習をすると相手のパンチのタイミングが何となくわかったり、打撃戦の感覚を養うことができると思っています。

便宜上撃ち合いって言ってますが互いのパンチや蹴りが交錯する練習の回数を増やしたいという意味で、数多く刹那のタイミングで練習することで打撃感、勝負勘なとが養われると思ってます。なのでヨーイドンで殴り合うという意味ではなく自分から仕掛けて流れの中でパンチやキックが交錯する回数を増やして見てほしいです」

※打ち終わり、被せばかり狙うのではなく、撃ち合いの中での1つの選択肢として使用してみて欲しいです!

 

どんなことも慣れが大切です、練習は回数多く技を出すことも練習と思ってますので試合で撃ち合いはあまりないかもしれませんが、1つの練習としてこの様な練習も試してみて欲しいと思います。←賛否あると思いますがマンネリ化した練習に刺激程度でも(^^)

ちなみに刹那の撃ち合いは原田選手と宇山選手がピカイチですね(^^)

 

↓↓↓動画は宇山選手の西日本快進撃です。

是非参考に(^^)

 

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まとめ

ちょっとタイミングを変えるだけで普通の技が必殺になることはあると思ってます。

日本拳法の試合はほんの少しのタイミングをモノにした人が勝てると思ってます。

試合で勝つ人と練習でめっちゃ強いのに試合に勝てない人との差はほんの少しのことの差だと思ってます。

そのほんの少しが出来る出来ないは勝敗を左右し、結果大きな差となります。

試合で勝つために必要なことを意識して普段から練習して欲しいと思います。

 

そのほんの少しをモノにする為の1つの意識として、打ち終わり・被せを利用してみて下さいね(^^)

何か掴めるかもしれませんよ?

↑掴めないかもしれませんが笑

 

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