【第一弾】永井4段が教える、日本拳法の前に出る拳法と後ろに下がる拳法どっちが強い?

ダンベルよりも女子の手を握りたい!永井です
 
まず、はじめに日本拳法には様々な考え方があり、私の意見がすべて正しいとは思いませんし、まだまだ指導内容に関しては道の途中…未熟者です。
あくまで私見ですので参考程度にして頂ければと思います。
あと大変学がないので言葉遣いがおかしいところは勘弁して下さい
 
【第1回 テーマ】
前に出る拳法と後ろに下がる拳法どっちが強い?
 
私がまだ学生の頃に先生に前に出なさいと指導されました。
少しでも後ろに下がろうものなら説教をくらったものです。
 
前に出る拳法はとにかくシンドくて体力のない私は後ろに下がる逃げ回りながらカウンターを狙う拳法に非常に憧れました。
 
  目次
結局、学生時代は全く後ろに下がる拳法を使用することができませんでしたが、社会人になり憧れの下がる拳法を練習しましたが、正直全然ダメでした(笑)
 
格下相手や練習では下がる拳法でも余裕で勝てるのですが、試合ではどうしても1本を取ることができません。それでも下がる拳法で試合に勝っている選手や、私自身本来とうてい勝てない強豪選手に下がる拳法で勝った経験もあります。
 
どっちが強い弱いなんてものはなかなか答えの出せるものではないと思いますが、用途によってつかいわけることが強くなる為に必要なのかな?と感じています。
 
そんな中で自身の経験と全国クラス選手の拳法論、指導している中で気づきなどから導き出した意見を記載します。一回では出しきれませんが
あくまでも私の意見なので参考程度でよろしくです(笑)
 
まず前に出るメリットとデメリット、下がるメリットとデメリットを見比べます。
 

前に出るメリット

①前に出ることにより見栄えが良いポジティブな攻撃に見える 前に出ることにより精神的に良い状態になりやすい 
 
②前に出る『前に出れる』ってことは相手を下がらせるということ、相手がやりたい拳法をさせにくくできる←下がるデメリット参照
 
③能動的に戦うことが可能 能動的に拳法をすることにより経験値をより多く得れる
 
当たり前の話ですがパンチを打ち出す方向に踏み込むので下がるよりもパンチの威力は増します。
 
⑤疲れてても攻撃が当たれば体力が減りにくい、回復?することがある←原因はパンチ当たると気持ちいいからと思ってます
 
⑥相手の気後れを狙える、戸惑いを狙える
 
⑦プレッシャーを怖がり精神的な面で自分の拳法をさせにくくする
 
技術が高い相手も体調悪ければ攻撃を捌ききれない状態が起きる、相手の体調悪化、体調回復をさせないかもしれない
 
⑨相手を疲れされることが出来る←逆もあります
 
相手の間合いを潰すことによって攻撃のヒットポイントをズラすことができる
下記YouTubeで2017年総合選手権決勝を参照して下さい。
 
その他もろもろありますが一旦これぐらいで…
 

前に出るデメリット

①前に出方を誤るとカウンターを食らう
 
②前に出方を誤ると攻撃をスカされる
 
③前に出方を誤ると相手拳法に乗れられてることがある←気づかずに
 
④単純に疲れる
 
⑤前に出方を誤ると技術タイプに瞬殺される
 
⑥攻撃が雑になりやすい
 
⑦組みキャラに組むチャンスを与えることがある←逆に組みに対しての抑止力になることもあります。
 
⑧最初の頃は、踏み込んだ時にパンチをスカされた時に後ろ足が浮いてしまうぐらい前足体重になることがある
 
⑨体格差を埋めにくい
 
まだまだありますが、一旦これぐらいで
 

下がるメリット

①相手の攻撃をスカしやすい
 
②カウンターを狙いやすい←条件が揃えば
 
③攻撃を当てられにくい
 
④かっこいい(笑)私見です!
 
⑤体力温存が可能
 
⑥自分のペースに乗せることが出来る
 
⑦相手が捕まえにくい
 
⑧自分より身体能力の高い相手に勝つことが可能性、体格差を埋めやすい
 

下がるデメリット

①受動的になる
 
②下がりながら打ち込む為、体重を乗せるには技術が必要 
 
③精神的に良くない状態になる場合がある←これはあくまでも私の話…
 
④場外警告を取られる可能性がある←下がるために場外を背負って戦うケースが多くなるため
 
⑤④とも重複しますが逃げ場所がなくなった際に組み、打撃ともに対応がしにくくなる
受動的になることによって経験値を得ることが前に出るよりも減るかもしれない←これが一番のデメリットですかねぇ?
 
⑦下がり癖が付く、前に出れなくなる←これは私の経験上の話です
 
距離感を間違えると全く攻撃が出来なくなるぐらい追い込まれることがある
 
まだまだありますが一旦この辺で…
 
上記内容は極端に前にでてる、下がってるケースを想定して話していますし一概に言えないとは思います。
 
本来試合では前に出たり後ろに下がったりしながらチャンスを伺うことになります。
こういったメリット、デメリットを自分なりに理解していれば状況によって使い分けることでより合理的に戦うことが可能になので
参考にして頂ければ幸いです。←考えすぎは良くないですが(笑)
 
前に出る拳法ははじめはなかなか強くなる実感がありません、何故なら自分よりかなり強いあいてにはスカされ殴られ痛い思いをし、疲れるしホンマに強くなれるの?って思うのですが半年我慢して下さい。
 
殴られることによって相手の攻撃のリズムを掴めます、最初カウンター喰らってたのが相打ち、そして、先に当てることが徐々に増えるでしょう。
 
何故なら前に出ることによって殴られることも攻撃することも含めて回数が増えることによる経験値増加を見込むことができると考えています!オススメです。
 
一方下がる拳法は相手の攻撃が当たりづらく、頭を使えば力を使わず体力を使わず相手を制することが可能となります。また挑発、餌まき、カウンター、逃げ方などを学ぶことにより、前に出てくる初心者から中級者相手に無双出来る可能性もあります。しかし、受動的である為に前に出るより経験値を得ることが少なくなくなる可能性、相手には合わせた戦い方になったり、ネタバレしてしまうとなかなか勝てなくなる可能性もあります。
 

まとめ 

私の感覚では自分の強さレベルを1として
前に出る拳法は5までは時間かかりますが、6からは一気に10まで駆けあがれる
一方下がる拳法は6までは一気に駆け上がれますがそっからなかなか強くなりにくい
のかなぁ?ーって思ってます。
かなり極端な話ですが
 
前に出る拳法がオススメですが社会人で手っ取り早く拳法っぽくする為に下がる拳法をしてみるのもありかな?とも思います。体格もありますしね
 
両方兼ね備えたほうが良いのですが最初はなかなかいろんなことをチャレンジするのは難しいので、なりたい自分になれるように努力の方向を定めて拳法の練習をしてみて下さいね
 
まだまだ語り足りませんが一旦このへんで!
 
 

過去の練習報告・練習動画 体験申込は下記から

https://facebook.com/nikkenjiyuka