【第七弾】永井4段が教える 日本拳法のオススメ技Part2 相手を翻弄するフェイント・餌まき

タイトルにもあるフェイントと餌撒きの違いと用途を私なりの解釈で説明させて頂きます
 
 
少し前の話になりますが、私は一度だけ自由会にお伺いさせていただいたことがあり
 
その際に濱口さん、河野さん、北原さん、掛須さんとお手合わせさせて頂きました
 
皆さんフィジカル面や攻撃力面で強力な武器をお持ちと感じました
 
その反面、間合い、攻撃が単調、戦い方が課題かなと思いました
 
本日お話する内容を理解・実践することができれば課題をクリアすることは勿論初段レベルにはまず負けなくなります
 

niken-jiyuukai.hatenablog.com

 
 さらに追求していけば多少リーチや体格があれば片手で初段レベルを圧倒できるようになります よくない言い方をすればオモチャにすることができるようになります笑
 
また、今回お話する内容は私自身の拳法の中で1番大切にしている技・考え方といっても過言ではない内容ですので取得して頂ければ幸いです
 
それでは本題スタートです
 
 
 
 
「フェイントとはその場で相手を翻弄する技」
 
「餌撒きとは未来に相手を翻弄する技」
 
 
ちょっとカッコつけた言い方してみました(笑)
 
 
フェイントについて
 
フェイントに関しては一般的によく使われているのでご存知とは思いますが共通認識の為に説明させていただきます
 
相手の意表をつく、見せかけの動作やタイミングを外すことです
フェイントの使い道は、その瞬間に思い通りに相手を反応させること、どういう反応するかによって次の攻撃の判断材料にすることだと思っています
 
注目すべきは超ローコストで高い効果を発揮できます
 
※コスト=体力・リスク・発動時間など
 
私はフェイントには二種類あると思います
 
①相手の思考に訴えかけるフェイント
フェイントがくると分かっている、或いは気づかせる状態で使用することにより、対戦者に迷いや、勘ぐりを生じさせ相手のパフォーマンスを下げる、思い通りに反応させる
フェイント自身に恐怖やプレッシャーを感じさせている
思考停止で殴りかかってきた相手を心理戦に引きづり込む
 
 
②本能に訴えかけるフェイント
フェイントを行なっていることに気づかれない、ダメージを受けた際に気づく、本能に訴えかけるので相手はどうしても反応してしまう
思考停止で殴りかかってきた相手にスキを作る 相手は何故攻撃を食らったかわからない
 
或いはダメージを与えたのちに①に移行する
 
フェイントには色々な効果、用途があると思いますが、考える力をアウトプットする入り口の一つになると思います
 
具体的なフェイント例
①前拳軽く下げる→元の位置に戻すと見せかけて素早く殴る
②肩を軽く内っ側に入れる→元の位置に戻すと見せかけて素早く殴る
③ワンツーを打つフリしながら水面下で後ろ足を引きつけておく→後ろ足で地面を蹴って踏み込んでワンツー
④前拳フックのモーションを途中で止めて後拳ストレートと放つ
⑤踏み込みのフェイント
⑥目線フェイント
 
ちょっと動作を言葉で説明するのは難しいですが⑤⑥なんかはオススメですので是非!
 
 
 
餌撒きについて…
餌=メインの攻撃を引き立てる攻撃
回収=メインの攻撃
餌を撒く→回収の流れで時限式に相手を翻弄する技です
この流れを繰り返すことによって餌すらもメイン攻撃に変わりうること、普通の攻撃が必殺技に激変することが最大の利点と思います
フェイントと違い、効果が発揮されるまでに時間がかかることと、効果を発揮するまでに負けてしまうこともある為、フェイントよりもコストが高いと言えると思いますが、条件を満たすことができれば全体的に試合を支配することができま
餌撒きにも様々な種類があると思おますのでいくつか紹介させて頂きます 
 
①回収技を出さない餌撒き
技を出さないことにより相手に勝負所の攻撃を悟らせない状態を作ります
 
例えば試合開始してから、胴抜きを行わずに何度も何度も面突きを繰り返して下さい
そして、勝負所で回収技の胴抜きを出します
相手が思考停止していれば打って来ない技はないものと感じます、胴が来ないな?と思っていても面突きに慣らされた後では胴抜きに反応しにくかった状態になりますので回収技が当たりやすくなります
高等テクニックで面突きを打つ目線で胴抜きすることにより、より気づかせにくい、目線フェイントとの複合的技
このように未来に出す技を勝負所まで出さないことが①回収技を出さない餌撒きと考えて下さい
 
また、私の必殺技
 
「サブマリンステルスパンチ」
 
って技があるんですがこれは餌撒きと回収が簡単にできる技となりますのでいずれ紹介させていただきます
※名前が中二病なのは技を放つ際に分かりやすくするためです(笑)
 
 
②タイミングを使った餌撒き
回収する際と違うタイミングで回収技を刷り込んで、回収する際にタイミングをズラします
例ワンツーパンチを同じタイミングで何度も繰り返して、回収する際にツーのタイミングをズラします←タイミングのフェイントと餌撒きの複合です
 
に関しては野球でいうと直球を何度も投げて同じに軌道でチェンジアップを投げタイミングは外すことと同じです 
 
③餌撒き回収を裏返す
回収し終わった後からがこの餌撒きの真骨頂となります
1回目の回収が成功すれば成功した技に意識がいってしまうでしょ
そうなると次は回収技が餌撒きになります
また、元々の餌が回収技にもなりえます
 
こういった状態を作り出すことが餌撒きのゴールであると思います
ただし、餌撒きを考えすぎて逆にスキを作ってしまうケースもありますので考え方の一つとしてら持っておくぐらいにしておいて、得意餌撒きパターンを一つか二つ持っておくぐらいでいいと思いま
 
④戦い方の餌撒き←次回以降に説明させて頂きます、これが1番簡単に試合をコントロールできると思います ちなみにこの前自由会にお伺いしたときは、主にこれを使っていました
 
 
まとめ
あくまでも理想論を語っているので思った通りに行かない、ここまで試合中に考えれないなんて意見も多いと思いますが、少なくとも私の指導している後輩はこの技・考え方で勝率が上がりました
 
また私自身も体力を温存しながら優位な立場で戦うことができたので体力のない私は大変助かりました←特に練習の時は…
 
まぁ私は前に出る拳法信者ですのでこんなこと考えてる暇あったら前に出ろってのも思うんですけどね笑
 
前回自由会にお伺いした際の練習動画を見て頂ければわかると思いますが私は必要以上に前蹴りを出しています!
 
あれは餌撒きの一種です←別に餌撒きしようなんて思ってるわけではなく意識散らすことと回収技を決定していただけですが!
 
意識を下に下に生かすことにより上のパンチが当たりやすくなります、さらに上も下も両方に意識がいくと対戦者は翻弄されただのジャブでさえ必殺技のように感じます
 
そして、トドメの蹴りフェイントからの後拳
これも餌撒き→回収の流れになっています
 
私のオススメは練習を軽くストーリー仕立てでしてみることです、この技で決める 決めた後はこの技で決める 、最初はわざと追い込まれる、餌撒きはこれでいくなど…
 
レベルが相手より劣っていても相手にマックスパフォーマンスを出させなければ勝つことができます 
人間ですのでどれだけ強くても体調、精神状態、相性によって負けてしまうこともあるでしょう
今回の内容ができれば様々な面で相手の力をコントロールすることが可能になります
 
今回はちょっと解りずらい内容でフェイントと餌撒きが重複している部分もあるような記事で非常に申し訳ありません、とにかく考える力を武器にする一つの方法として参考にしてみて下さい…でも考えすぎはよくないですよ(笑)
 
動画はタイミングズラしのフェイントであり、餌の回収です←餌は載ってません(笑) 
下手くそですいません、雰囲気だけ掴んでください
 
 
 

そのコラムまとめは下記から

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