第37回永井4段が教える日本拳法コラム| 〈前拳って何のために打つの?〉
おはようございます
こんにちは
こんばんは
最近ダイエットを諦めた永井です(;_;)
年末のライジンに自由会のKさんと私の高校時代の日本拳法同期、
テレビに映るかどうかはわかりませんが日本拳法がバックボーンの
彼の左ストレートは紛れもなく日本拳法で培われた物だと思います
拓槙のパンチは痛いでぇー
最近分け合って近畿大学拳法部にお邪魔する事がありピチピチの学
近畿大学の学生さんは山上選手が指導しているからか組み技やフィ
そういえば前拳全然打ってないなーと思い使用してみると効果抜群
※
そんなこんなで前拳の秀逸さを改めて実感することが出来ました。
上記キッカケもあり前拳について再度考える機会がございましたの
本日のテーマは…
「前拳って何のために打つの?」
となります。
ここからが前段です笑
日本拳法って前拳で一本取ることってほとんど見たことありません
なのにどうして打つの?って疑問に思う時期もありました。
ボクシングだったらダメージの蓄積とかあるんでしょうけど…
迷走してた時期は前拳なんていらんやろ?
とはいえ現役当時なんも考えずになんとなく打ってる前拳は秀逸で
それでは私が思う前拳の利点をいくつか抜粋してお伝えさせていた
いつものことながら初心者から中級者向けの話となります。
※
①ローコストで効果抜群
コスト=体力・リスク・体勢維持・モーションなど
蹴れば片足になるリスクがあります。
後拳を避けられるとスキを狙われます
全力のパンチは体勢を崩すかもしれません
ラッシュしたら体力の消費は激しいです
組みに行けば間抜かれたり体力を消費します
アッパーフックはストレート系に比べ距離が短いので使い所は考え
などなど多少のコストがかかります。
※上記技も非常に有効な技です、
そんな中でも前拳は非常にローコストで様々な効果をもたらしてく
体勢が崩れず、相手に最速で当たり、最短のモーション、
また、
一本になることは少ないので上記とは別ジャンルかもしれませんが
試合を組み立てていく中で非常に使い勝手が良い技と思います。
この①ローコストであることが下記の内容全てに連動します。
②牽制「目的となる戦略活動を不自由にする」
前拳を当てることにより単純に痛かったり、怖がったり、
また行動途中で被せる事による行動の強制キャンセルや行動を一瞬
上手くいけば試合中パフォーマンスの低下や前に出る意思を削ぐこ
③保険的要素
相手の後拳などに対して前拳で相打ちすることができれば3回に1
また前拳を先に当てる事により相手の攻撃から身を守ることもある
とりあえずどうしょもなくヤバイ時は前拳出してみて下さい!
④相手を翻弄、反応させる
②と連動する部分もありますが、
その過剰な反応に次の攻撃を被せることが出来れば優位に戦いを進
また、
ある選手は前拳で相手の反応をみて相手のタイプを見極めるとも言
⑤
⑤「ローコストが故に次の行動に移りやすい」
他の攻撃に比べて比較的体勢が崩れないのが前拳の特徴の1つだと
理想は前拳で相手をストップさせて次の攻撃で仕留めるですかね?
上手く使えば②③④の後に攻撃を行うことが可能となりますよ!
前拳を起点とした攻撃パターンが多いのは上記理由と思います。
代表的なのがワンツーパンチですね^_^
オススメの使い方
これは私の先生の受け売りになるのですが、
そんな時に体勢崩れや隙を防ぐ1つの方法として最後に放つパンチ
例1…ワンツーをワンツースリーにする
例2…ツー打ったら前拳返す
例3…ラッシュの最後を前拳にする
この使用法の良いところは体勢をニュートラルに戻すことにより次
例1…ワンツースリーから一拍おいてワンツー
例2…後拳胴打ちからの前拳後に一拍おいて踏み込んで後拳
などなど
コンビネーションや単品パンチなどを繋ぎ合わせての攻撃がオスス
こういった攻撃を私はフレーズ攻撃と呼んでます!
これはまたの機会にお話させて頂きますが、
私がやられた使用法紹介
学生時代に自衛隊が体大に練習に来てくれた際に私より身長の高い
今思うと②④⑤効果だったと思います
まとめ
前拳は一本になりにくいことを含めても非常に秀逸だと思っていま
また前拳だけでも数種類の打ち方があると思います。
色んな形や方法を試してみてくださいね^_^
私がいっていることも間違ってる可能性だってありますし、
てなわけで最後は
地上最強の生物
範馬勇次郎さんの名言で締めくくりましょう
世には「飛燕の」「閃光の」「音速(マッハ)の」
「笑っちまうのは これらの技―――――」
「どれも準備(そな)えてる敵には命中(あた)
「ナゼそれが命中(あた)るのか」
フェイントで気をそらす。
地味で確実な攻撃でダメージを蓄積して、 意識をさせる。
そのスキをついて飛燕・稲妻・音速の攻撃が決まるのだッ!
「ところがだ」
「ここに例外が存在する」
「命中(あた)る」
「「来る」とワカっていても」
「身構えていても」
「準備(そな)えていても」
「必ず喰らう」
「世界チャンピオンだろうが その「技」を喰らうことを前提にリングに上がる」
「その「技」とは」
「「ジャブ」だ」
「速度のみが旨」
「その意味では骨っぽく」
「漢(おとこ)らしい技とも云える」
「ジャブこそが」
「近代武術 格闘技における
最速の技術(わざ)だ!!!」