第51回永井4段が教える日本拳法コラム|サウスポーの利点

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誰か私のゴルフスイング🏌️‍♂️指導して下さい!
ゴルフがしたくてたまらない痛風拳法家です☺️

今回のテーマはサウスポーの利点についてです。
サウスポーはオーソドックスに対して有利と良く聞くんですけど、対戦相手と鏡写しなんだからお互い様じゃね?と私は思っています。
とはいえ実際にサウスポーが苦手な選手って多いと思います。
私自身も当時は苦手意識が強く距離感とサウスポー独特のカウンターに苦戦を強いられました。
今ではサウスポーのほうが得意になりましたが…
※道場も学校も練習相手が嫌味の如く皆んなサウスポーだったので( ; ; )
角野選手もサウスポーです笑

 

今回は何故サウスポーがオーソドックスに対して有利と言われるのか一部を紐解いて、対策を皆様に考えていただく回となります←あくまでも自身で考えていただく回です笑

一般的に良く言われているのは、サウスポーはオーソドックスに比べて希少な為、慣れていないオーソドックスはサウスポーに苦手意識を持っている。
それは間違いないことだとは思うのですが…
最近はサウスポーや人工的な右利きのサウスポーなど、サウスポー人口が増えているような気がします。


昔に比べると今はサウスポーとの経験は容易と思いますので、サウスポー希少やから苦手は理由にはならないのかなと思います。
経験を積めばなんとかなる部分ですからね☺️


私がオーソドックス目線でサウスポーをやりにくいと思う点
①距離感がオーソドックスと違う
②前拳が重なるので前拳を当てるのが困難
③体の向きが違うので蹴り技など逆になる
④組みも逆になる
⑤抜き系、意識の合間を抜くパンチが上手い
他にもあるでしょうが一旦こんな感じで

解説
①距離の問題は構えが逆であることなど様々な要因があると思いますが、1番は足の位置だと思います、足同士が重なってしまうので真っ直ぐ踏み込みにくく、これを攻略しないと距離がずっと遠い状態になります
オーソドックスからすると踏み込みが難しく中途半端になってしまいがちで、その場でパンチを打ったり中途半端な踏み込みでパンチを行うと、サウスポーは殆ど距離を変えずにスウェーバックや軽めのバックステップなどでパンチをかわすことが出来るので、打ち終わりに引き込んでのカウンターを使用することが容易になります。
また、予備動作少なく避けることが出来るので次の動作に移りやすくなります。
サウスポー目線でいくとオーソドックス選手の方が数多いので、構えが逆の戦いに慣れており、前後の戦いで有意になるケースが多いです。
サウスポーでカウンター上手い選手が多い気がするのはこれが理由だと思います。

対策は相手の前足の外側に身体を置くことにより自分の右パンチが当たりやすくなったり、相手が左ストレートを打ちにくくなります。
理想論なので非常に難しいです、相手も同じことしてきますからね!

また、サウスポーで前拳や前拳フックがうまい選手は逆に内側に踏み込んで前拳やフックからストレートのコンビネーションなど使用する選手もいると思います。
気をつけましょう。

ここからは受け売り内容ですが、内側に入って前拳を少し下からアッパー気味で打ってみたり、あえてグローブに当ててから顔に当てることが有効みたいです。


②前拳が重なりますので前拳を当てるのが困難。
オーソドックス同士の戦いであれば前拳を起点として戦うケースが多いと思いますが、サウスポー相手だと重なるので前拳を当てることに一工夫が必要となります。
例えば相手の手を払って打たないといけなかったり、パンチを打つ位置取を気にしてみたり。
サウスポーと戦う時は後拳を主体に戦うのがセオリーらしいです。慣れていないと中々できないですよね(~_~;)
あとは前拳のフックが死角になりやすいみたいなのでお試しあれ!
※私フック系パンチが苦手で試したことはありません。

対策といえるか分かりませんが、重なっている前拳を押し当ててプレッシャーを与えて相手を下がらせたり、前拳を色んな角度で触ってあげる事により翻弄するのも一つかなと思います。

また、私の対策はフィジカルで追い込んで、乱打戦に持ち込んで距離感とか前拳とか気にせず殴り合いに持っていくのがお勧めです。
※乱打戦に持ち込む前にカウンターがくるから厄介です。

余談ですが私はサウスポーと練習しすぎて得意だった前拳が苦手になりました笑

③これは主に回し蹴りの話になりますが、オーソドックスvs.オーソドックスの時とは違い、後ろ足で蹴れるのでお互い破壊力がある蹴りを使いやすい状態となります。
とはいえサウスポーは普段からオーソドックス相手に後ろ足で蹴れてるわけなので慣れたものでしょう。
逆に前足で蹴る場合は正面から回し蹴りを当てるのは困難ですので、身体の位置や相手の体制を変える必要があります。

ちなみに角野選手(サウスポー)は踏み込みや相手の体勢を変えて蹴りを叩き込むのがめちゃめちゃ上手く、是非パクって欲しいなと思います。
パワー系なのでイメージ違うかもしれませんが、ミドルキックの使い手としては私が知る限り一番多彩かつ旨いです。
以前、2018年かっこよかった一本集で角野選手がサウスポー同士で正面からパンチにカウンターで左ミドルキックを当てているのですが、あれは意外と日本拳法の試合ではあんまり見ないシーンなので良ければ参考にしてみて欲しいです。

④組も逆になるのは私的には非常にやっかいに感じていた部分です。
利き足の右に大外や払腰をされても我慢出来るのですが、左足に技を掛けられるとどうしても投げられたり、崩されてしまうのです。
これに関しては慣れることと、相手が技を技を掛けてくる瞬間に相手の体制を崩すなど、組みに関してのディフェンスを練習してみましょう。

④サウスポーで強い人って抜き系パンチのタイミング取り方が上手で一撃必殺の斬り合いに強いイメージがあります。
感覚的にオーソドックスよりも攻撃を当てる技術が高い選手が多い気もします。
※逆に言うと連打のイメージは少ないです。


ちょっと私見が強い話となりますが
前拳が重なっているから逆に後拳の使用頻度が多く、後拳主体となっていると思います。
後拳の使用頻度が高い環境で育っていると言えるかもしれません。


サウスポーは
「普段当たりにくい後拳が当たりやすい状態での勝負に慣れている」

人が多いのかな?と思いました。

間違っているかもしれませんが、こう考えると私は合点が行くのです。
一撃で一本を互いに取り合う状態で緊迫感がある中での練習が多いわけですから普段から技術的な練習を多くできるため抜き系の攻撃が上手い選手多いのかな?って思います。

初心者は横の動きや工夫をしない人が多いので初心者同士だとサウスポーのほうが勝つこと多いのはそう言うことなのかな?と思います←体感なんで悪しからず

まとめ
噛み合わない、慣れていない、どう戦えばいいかわからない すぐ負けちゃう
などサウスポーに苦手意識がある人はまず慣れることとサウスポーが何故強いかの原理原則を理解した上で戦うことが大事なのかな?と思います。
また、あえて殴られまくってタイミングを掴むのも慣れる為の近道になるかもしれません。

ちなみにサウスポーで前拳のフック使ってくる選手には気をつけてください。
後拳がうまければ上手いほど意識してくらってしまいます。
サウスポーの方、前拳のフック覚えたら有効ですよ笑

サウスポーとの戦いは位置取、間合いが重要です!
ごちゃごちゃ考えるの大変なので、なんか、やり難いな思ったら、とりあえず前足の重なりで間合いが狂ってると考えてください!
偉そうに言ってますが、今回の記事は特に私見が強い内容ですので自分なりに研究したり先生にサウスポー対策を教わってもらい、自分なりに慣れて欲しいと思います。

余談ですが、ここ10年サウスポーの総合チャンピオンはいません!なので、オーソドックスの方々!決して劣ってるわけではないですよ!


日本拳法でサウスポー強豪選手の動画をまとめてみました。

youtu.be

岩尾選手
中川選手
原田選手
前田選手
冨永選手
パッと思い浮かぶtheサウスポーです。
他にもいっぱいいますが、数が多くなりすぎるので数名に控えさせていただいてます。


あとサウスポーと言えばボクシングのワシルロマチェンコです、世界で1番の上手い選手と思うのでみてみて下さい!何してるかわからないですよ(笑)
多分ですがオーソドックスの相手の足の外に自分の足を置いて逃げる位置を限定さしてる?ような気がします!多分笑

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