【第九弾】永井4段が教える「日本拳法のオススメ技part3」

今回の日本拳法でオススメする技は《立拳》です
 
なぜ立拳なのか、今回は実用的なオススメ技であるとともに練習用としても非常に役に立つということをお伝えさせて頂きます
 
まず縦拳とは?
本来殴るときに拳は横にしていると思いますが、それを単純に拳を縦にするだけです(笑)たったこれだけ!超お手軽ですね!
 
横拳に比べて立拳が勝るというよりかは用途違いと考えてくれた方が良いと思います
 
 
①拳を素直に出せる…実践+練習
横拳で打つ際は弓を引く動作、いわゆる大振りパンチになってしまいがちですが、縦拳にすることにより大振りパンチが打ちにくくなります 大振りパンチをコンパクトに強制する際に立拳を使用させています
 
なんせ試しに一回縦拳で大振りしてみて下さい、凄く気持ち悪いと思います(
 
②脱力しやすい…実践+練習
これは私の感覚の話ですが縦拳だと脱力しやすく身体でパンチが打ちやすくなります←あくまでも私の感覚ですが(T . T)
まだ脱力できるので力んでる人は特にパンチが早くなる可能性がございます
なのでパンチを打つ際のフォームチェックなどにも使ってみて下さ
 
③立拳の応用…実践
これは私が元々所属していた道場の強豪選手が使っていた技ですが横拳でアッパーしたあとに拳を縦にしてアッパーを行いガードをすり抜ける技をつかっていました
ストレートでも使うこともあるって言ってました
 
どうも漫画《はじめの◯歩》に出てくる技みたいですね(笑)
ちなみに私もこの技は喰らわされましたよ(T . T) 
パンチ見えてるのにガードをすり抜けるような気がして脅威に感じました
 
まとめ
私の指導している後輩はどうしても大振りが治らないので縦拳の練習をさせるようにしてから練習のみならず試合でも一本を取ることが出来るようになりました
 
今では横拳に戻して同じフォームでパンチが打てるようになりまし
万人に共通することかどうかはわかりませんが、実績があるので是非試してみて下さい
 

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【第八弾】永井4段が教える 第8回テーマ「日本拳法と筋トレ」

 筋トレは日本拳法に関わらずどんなスポーツでもパフォーマンス向上の為に行っていると思います

 

筋トレはそもそもの身体能力・ベースの向上になりますので筋トレをやって強くなることはあっても弱くなることはありえないと思っています とはいえ、

過剰な筋トレはスピードが落ちたり使えない筋肉になるみたいな話聞いたことないですか?←都市伝説レベルかもしれませんが…

 

そして、実際に筋トレを行うことによって勝てなくなったり、強豪選手が明らかに成績不振になっているケースを見たり聞いたりします

そして、私自身も筋トレのしすぎて弱くはなってはいませんが自身の理想の拳法とはかけ離れた拳法を行わざるを得ない状況になったこともあります←下手くそなだけですが(笑)

 

恐らく身体的に弱くなることはありえないと思いますが、場合によっては日本拳法の強さに直結できない場合があると思います

本日は筋トレを効果的に日本拳法の強さに繋げる際の注意点を説明させて頂きたいと思っています ※あくまでも私の主観ですので悪しからず 筋トレは基本的に強くなるということを前提として、実際に弱くなってしまったケースや可能性があるとすればこうだろうという例をいくつか上げていきたいと思います

①物理的に筋肉が大きくなりすぎて身体の使い方がスムーズにいかなくなる←防具が着装されている分顕著に出ます そのせいでスキが大きくなったり、身体の軸を回せなくなる

②筋肉がパワーアップしすぎて身体操作を上手くできない←軽自動車運転してた人がいきなりF1カーを運転したらスピード出せないし、上手く運転できないですね(T . T) また、筋トレすると身体の形も変わります ※筋トレだけして基本をしていないと起こり得ます

③筋肉増加による体重増加などで怪我をしてしまう これは大いにある話と思いますね 特に膝とか肩を壊す方が多い気がします

④体重増加に伴うスピードダウン これに関しては体重増加よりも筋力が強ければスピードは上がりますがやはり、体重が重ければ基本的にスピードの邪魔にはなりますよね バランスが大事だと思います

⑤筋力がついたことによるスタイル変化 筋力がついたことによって本来、技術選手が打ち合うようになったり、雑になったり、持ち味を活かすことをやめてしまうケースです このケースは結構ありがちで、筋肉が付くと試したくなるのが人間の心理なのかな?と思います

 

①から⑤全てに該当する内容 「本来のパフォーマンスを発揮できなくなる」 上記内容の⑤に関しては特に注意して欲しいと思っています、

本末転倒ですし、スタイルチェンジは上手にしないとホンマに痛い目みます とはいえ筋肉アップによるスタイルチェンジで強くなる選手も大勢いますので 「なりたい自分になる為の筋トレ」を考えてみて下さいね

ちなみに私は①④⑤が該当しており、引退する最後の一年は思うように動けませんでした パワーが上がったので微妙な組み技と引き分け技術でなんとか勝ったりもしてましたけど(笑) 私の場合は手本にする選手を間違えたり、筋トレばっかして基礎を怠ってしまったことが祟ったのでしょう(T . T)

 

今回は極端な筋トレの話ですので、普通の人は筋トレは絶対強くなると思います 本日は以上です 私が手本にして間違えた選手↓

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参考までに…筋トレのプロのお話です↓

youtu.be

 

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12月23日(土)御茶ノ水での総合格闘技 日本拳法自由会の練習報告

12月23日(土)の総合格闘技 日本拳法 自由会の練習報告を行います。

 

この日は今年最後の練習となり、9名が参加しました。

2017年の2月頃は毎回の練習参加者が3名や4名などの時が多かったのですが

お陰様で入会者も増加し、毎回8名〜10名が稽古へ参加いただけるようになりました。

 

当道場の方針として、名前の通り各人が責任を持って自由に練習を行う事を1番の方針にしております。その方針に共感いただけ、毎回練習に参加頂ける事は本当にありがたい事です。

 

来年もさらに環境を整備し、よりよい道場となるよう精進して参ります。

なお年明けは1月6日(土) 田町練習となります。

来年もよろしくお願いします

 

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12月16日(土)田町での総合格闘技 日本拳法自由会の練習報告

12月16日(土)田町にある港区スポーツセンターでの総合格闘技 日本拳法自由会の練習報告を致します。

 

 

畳の練習場が空いていたので、試合形式の練習やスパーリングなどを行いました。

年の瀬という事もあり、練習方針や各自がやりたい事などをヒアリングできましたので

今後の練習に反映していこうと思います。

 

 

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【第七弾】永井4段が教える 日本拳法のオススメ技Part2 相手を翻弄するフェイント・餌まき

タイトルにもあるフェイントと餌撒きの違いと用途を私なりの解釈で説明させて頂きます
 
 
少し前の話になりますが、私は一度だけ自由会にお伺いさせていただいたことがあり
 
その際に濱口さん、河野さん、北原さん、掛須さんとお手合わせさせて頂きました
 
皆さんフィジカル面や攻撃力面で強力な武器をお持ちと感じました
 
その反面、間合い、攻撃が単調、戦い方が課題かなと思いました
 
本日お話する内容を理解・実践することができれば課題をクリアすることは勿論初段レベルにはまず負けなくなります
 

niken-jiyuukai.hatenablog.com

 
 さらに追求していけば多少リーチや体格があれば片手で初段レベルを圧倒できるようになります よくない言い方をすればオモチャにすることができるようになります笑
 
また、今回お話する内容は私自身の拳法の中で1番大切にしている技・考え方といっても過言ではない内容ですので取得して頂ければ幸いです
 
それでは本題スタートです
 
 
 
 
「フェイントとはその場で相手を翻弄する技」
 
「餌撒きとは未来に相手を翻弄する技」
 
 
ちょっとカッコつけた言い方してみました(笑)
 
 
フェイントについて
 
フェイントに関しては一般的によく使われているのでご存知とは思いますが共通認識の為に説明させていただきます
 
相手の意表をつく、見せかけの動作やタイミングを外すことです
フェイントの使い道は、その瞬間に思い通りに相手を反応させること、どういう反応するかによって次の攻撃の判断材料にすることだと思っています
 
注目すべきは超ローコストで高い効果を発揮できます
 
※コスト=体力・リスク・発動時間など
 
私はフェイントには二種類あると思います
 
①相手の思考に訴えかけるフェイント
フェイントがくると分かっている、或いは気づかせる状態で使用することにより、対戦者に迷いや、勘ぐりを生じさせ相手のパフォーマンスを下げる、思い通りに反応させる
フェイント自身に恐怖やプレッシャーを感じさせている
思考停止で殴りかかってきた相手を心理戦に引きづり込む
 
 
②本能に訴えかけるフェイント
フェイントを行なっていることに気づかれない、ダメージを受けた際に気づく、本能に訴えかけるので相手はどうしても反応してしまう
思考停止で殴りかかってきた相手にスキを作る 相手は何故攻撃を食らったかわからない
 
或いはダメージを与えたのちに①に移行する
 
フェイントには色々な効果、用途があると思いますが、考える力をアウトプットする入り口の一つになると思います
 
具体的なフェイント例
①前拳軽く下げる→元の位置に戻すと見せかけて素早く殴る
②肩を軽く内っ側に入れる→元の位置に戻すと見せかけて素早く殴る
③ワンツーを打つフリしながら水面下で後ろ足を引きつけておく→後ろ足で地面を蹴って踏み込んでワンツー
④前拳フックのモーションを途中で止めて後拳ストレートと放つ
⑤踏み込みのフェイント
⑥目線フェイント
 
ちょっと動作を言葉で説明するのは難しいですが⑤⑥なんかはオススメですので是非!
 
 
 
餌撒きについて…
餌=メインの攻撃を引き立てる攻撃
回収=メインの攻撃
餌を撒く→回収の流れで時限式に相手を翻弄する技です
この流れを繰り返すことによって餌すらもメイン攻撃に変わりうること、普通の攻撃が必殺技に激変することが最大の利点と思います
フェイントと違い、効果が発揮されるまでに時間がかかることと、効果を発揮するまでに負けてしまうこともある為、フェイントよりもコストが高いと言えると思いますが、条件を満たすことができれば全体的に試合を支配することができま
餌撒きにも様々な種類があると思おますのでいくつか紹介させて頂きます 
 
①回収技を出さない餌撒き
技を出さないことにより相手に勝負所の攻撃を悟らせない状態を作ります
 
例えば試合開始してから、胴抜きを行わずに何度も何度も面突きを繰り返して下さい
そして、勝負所で回収技の胴抜きを出します
相手が思考停止していれば打って来ない技はないものと感じます、胴が来ないな?と思っていても面突きに慣らされた後では胴抜きに反応しにくかった状態になりますので回収技が当たりやすくなります
高等テクニックで面突きを打つ目線で胴抜きすることにより、より気づかせにくい、目線フェイントとの複合的技
このように未来に出す技を勝負所まで出さないことが①回収技を出さない餌撒きと考えて下さい
 
また、私の必殺技
 
「サブマリンステルスパンチ」
 
って技があるんですがこれは餌撒きと回収が簡単にできる技となりますのでいずれ紹介させていただきます
※名前が中二病なのは技を放つ際に分かりやすくするためです(笑)
 
 
②タイミングを使った餌撒き
回収する際と違うタイミングで回収技を刷り込んで、回収する際にタイミングをズラします
例ワンツーパンチを同じタイミングで何度も繰り返して、回収する際にツーのタイミングをズラします←タイミングのフェイントと餌撒きの複合です
 
に関しては野球でいうと直球を何度も投げて同じに軌道でチェンジアップを投げタイミングは外すことと同じです 
 
③餌撒き回収を裏返す
回収し終わった後からがこの餌撒きの真骨頂となります
1回目の回収が成功すれば成功した技に意識がいってしまうでしょ
そうなると次は回収技が餌撒きになります
また、元々の餌が回収技にもなりえます
 
こういった状態を作り出すことが餌撒きのゴールであると思います
ただし、餌撒きを考えすぎて逆にスキを作ってしまうケースもありますので考え方の一つとしてら持っておくぐらいにしておいて、得意餌撒きパターンを一つか二つ持っておくぐらいでいいと思いま
 
④戦い方の餌撒き←次回以降に説明させて頂きます、これが1番簡単に試合をコントロールできると思います ちなみにこの前自由会にお伺いしたときは、主にこれを使っていました
 
 
まとめ
あくまでも理想論を語っているので思った通りに行かない、ここまで試合中に考えれないなんて意見も多いと思いますが、少なくとも私の指導している後輩はこの技・考え方で勝率が上がりました
 
また私自身も体力を温存しながら優位な立場で戦うことができたので体力のない私は大変助かりました←特に練習の時は…
 
まぁ私は前に出る拳法信者ですのでこんなこと考えてる暇あったら前に出ろってのも思うんですけどね笑
 
前回自由会にお伺いした際の練習動画を見て頂ければわかると思いますが私は必要以上に前蹴りを出しています!
 
あれは餌撒きの一種です←別に餌撒きしようなんて思ってるわけではなく意識散らすことと回収技を決定していただけですが!
 
意識を下に下に生かすことにより上のパンチが当たりやすくなります、さらに上も下も両方に意識がいくと対戦者は翻弄されただのジャブでさえ必殺技のように感じます
 
そして、トドメの蹴りフェイントからの後拳
これも餌撒き→回収の流れになっています
 
私のオススメは練習を軽くストーリー仕立てでしてみることです、この技で決める 決めた後はこの技で決める 、最初はわざと追い込まれる、餌撒きはこれでいくなど…
 
レベルが相手より劣っていても相手にマックスパフォーマンスを出させなければ勝つことができます 
人間ですのでどれだけ強くても体調、精神状態、相性によって負けてしまうこともあるでしょう
今回の内容ができれば様々な面で相手の力をコントロールすることが可能になります
 
今回はちょっと解りずらい内容でフェイントと餌撒きが重複している部分もあるような記事で非常に申し訳ありません、とにかく考える力を武器にする一つの方法として参考にしてみて下さい…でも考えすぎはよくないですよ(笑)
 
動画はタイミングズラしのフェイントであり、餌の回収です←餌は載ってません(笑) 
下手くそですいません、雰囲気だけ掴んでください
 
 
 

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12月9日(土)御茶ノ水での総合格闘技 日本拳法自由会の練習報告

12月9日(土)御茶ノ水での総合格闘技 日本拳法自由会の練習報告をいたします。

 

当初参加人数少なめだったんですが、急遽空手出身の方が体験参加に来ていただきまして、とても刺激的な練習になりました。

面ありフルコンタクトは初めてとのことでしてが、そんなキャリアの差は感じさせないくらいの踏み込みの速さ。
特に面への突きに対する精神的な遠慮がなくなってからの活躍は眼を見張るものでした。

当たり前の話ですが、全ての格闘技はルールで守られています。
我々日本拳法の世界では面への蹴りは比較的珍しい攻撃ですが、空手やテコンドー出身の方は躊躇なく蹴ってきます。
で、我々、というか私は面への蹴りの心構えがない故に驚きとともにまともに受けてしまうわけです。

常にあらゆる攻撃への対応を念頭に置かねばならない、そう強く感じた練習でした。
また日本拳法においては自分より歴の浅いメンバーに思い切り投げられたのもいい意味でのカルチャーショックでした。

これまで通り自分の得意領域は大切にしつつ、守りや対応という意味ではもう少し幅を広げていこうと思います。

 

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【第六弾】永井4段が教える 日本拳法で身体的に上回る相手と戦える武器

前回と違って真面目にお話しするのでよろしくお願い致します
 
はじめに…
日本拳法の試合は体重別ではないので果たしてフェアなのか?と思っている人は少なくないでしょう 人間には必ず人それぞれの体格や能力を持っています その持っている体格、能力でいかにして勝つか、それが日本拳法の醍醐味と言えるでしょう
 
永井4段の過去の投稿は下記から
 
 
まず拳法において技術面以外で優位になる武器を考えていきましょ
①体格差
②リーチ
③フィジカル
④スピード
⑤センス
⑥体力
※以下①から⑤を持っている人を「持っている者」 逆を「持たざる者」と呼びます
 
⑥を除く①から⑤までは身体能力や感性の話になりますので努力でどうにかなる場合もありますし、ならない場合もあると思います
いわゆる才能の部分ですね
例えば体重100キロの選手と45キロの選手が戦ったら100キロの選手のほうが圧力、パワーの面において圧倒的に優位ですし、45キロの選手が体重をどれだけ増やしても100キロにはなれません、さらにスピードが落ちてしまう可能性もでてきます
持っている者は持たざる者よりも圧倒的に優位であるということは紛れもなく真実と思います
 
しかし…安心してください
優位であることと勝利することは違います
絶対に持っている者が勝つわけではありませんよね?
 
私は普遍的な優位なんてものはこの世に存在しないと思っています
人には得意不得意、相性があります
そして、何より日本拳法には防具がついていますので打撃で倒れるなんてことはほとんど起こりませんのでキックボクシングやMMAに比べると身体的に劣っていても戦う手段があると思います 防具のおかげで我慢強く戦うことが可能になりますのでその分いろんなことを仕掛けることが可能です
ではどうやって持っている者を倒せばいいのか…本日は私の考えの一つを記載させて頂きます
 
持ってないなら武器を作ればいい!
「考える力」を武器にする
 
例えば私自身が①体が大きく②リーチがある部類に入ると思いますが内側に入られるとどうしても力の入ったパンチが打ちにくいですし、目線が下がりますのでオーバーハンドパンチを食らったり、上に意識がいけば胴を抜かれるなど要らぬストレスを感じでしまいます 中に入られるとプレッシャーをより多く感じ後ろに下がってしまうケースもよくあります
また体格ある選手が小さな選手よりスピードがあるなんてことはなかなかないでしょう 
フィジカルがどれだけあっても技術系にスカされ抜かれてしまえばフィジカルを発揮することはできません
④スピード⑤センスがあっても強靭なフィジカルや組技に潰されることもあるでしょう
また、例えば身体が小さい人は身体の大きな人にはない日本拳法のルールにおいて優位な武器を持っています、それは身体が小さいということは的が小さいということです 防具がついているのでダメージが少なく一本にならないように少しだけディフェンスやガードを練習するだけで打撃をくらう確率が大きな体の人より格段に下がります
リーチがない人はパンチの回転力を上げることが可能ですので連打で圧倒することができるかもしれません
など、自分が不利と思っている部分が実は相手にとって凄く嫌な武器だったりすることもありえます…こういった不利を武器に変換し、有効な戦い方をすることも「考える力」です←ポジティブな考え方とも言えますね
私は「考える力」は①から⑤の武器に劣らない武器になりうると考えています
なにより「考える力」はどんな選手にでも備わっていて、持っているとか持ってないとかは関係ありません
 
じゃあ考える力だけあれば持たざる者が持っている者に対抗できるって思ってしまったそこのあなた、現実はそんなに甘くありません 
まず、対戦相手が持っているという事実は思っている以上に大きな壁となります
あとは持っている者も考える力があります笑
 
とはいうものの持っている者は考える力を使わず勝ててしまうので利用していない人も多いと思います←低段者に限りますが
 
そして、考える力を武器として利用するには考えた内容を実行しなければいけません
そして実行する為に必要な項目が2つ!
 
「実行する勇気・決断」
「実行する体力」
 
です!
 
まず、何故勇気なのか…いざ考えた作戦を実行しても持っている者が持ってるという事実が変わるわけではありませんので、怖さや保身、プレッシャーで中途半端や迷いが生じます
そういった行動は命取りになります
また、作戦がうまくいかないときにプランBに移行するか否か、その選択が最良かどうかで迷う人もいるでしょう
そうならない為に「実行する勇気・決断」が必要です 決断したことは勇気をもってやり遂げてみて下さい
 
「実行する体力」に関しては当たり前のことですよね?笑
でも体力だけはほとんどの人が努力でどうにかなる問題です、他に比べると才能に依存する部分が少ないですので、考える力のマックスパフォーマンスの為にも体力をつけて下さいね
 
まとめ
今回は長くなってしまいましたが、不利とか有利とかにとらわれずに、ポジティブに持っている武器でどう勝つかを考え実行してみて下さ
私も高校生や大学生を指導していますが案外何も考えていない人は多いみたいですし、私の知り合いのキックボクシング世界王者は弱い後輩の試合を見て何がしたいかわからん、もっとしたいことを具体化しなさいと言っています
試合でスピード系の選手がスピードで負けた際に戦い方で勝利したケースも見たことがあります 戦い方も考える力の一つ目ですね
皆さんも考える力を使った拳法してみませんか?
…でもね考えすぎはよくないですよ(笑)
 
 
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