第30回永井4段が教える日本拳法コラム| 前川選手って強すぎじゃね?

 

 

本日は「前川選手って強すぎじゃね?」のタイトル通り総合チャンピオンである前川選手についての特集でいこうと思います。

※いつも通りですがあくまでも私感ですのでご勘弁を…

 

 

前川選手といえば当ブログにおいて1,2位を争うほどよく名前がでてくる選手と思います!

その理由は単純に強いこともそうですが、やはり戦い方が魅力的で「前川選手の試合に外れなし!」なとことでしょう!!!!!

 

本日は誰真似シリーズではなく、ただただ前川選手の魅力について語っていく回です! 

 

※あとで書きますが真似して欲しいと言うわけではないのです!

 

何故なら!!! 本間はもっと長く語りたかったのに初期の私がブログに成れていないときに誰真似シリーズで紹介しちゃったからです!!!

なのでいつかやりたいと思っていました!!!

30回の節目はこれで決まりです笑

 

 

前川選手みたいな質の戦い方をする選手ってほとんどみたことがなくて、どの選手も大体誰かの拳法に似ているってのがあるんですが前川選手の拳法はあんまりそれを感じないのです←勉強不足かもですいません(T . T)

※防具付いててもすぐ前川選手ってわかります

 

 

日本拳法を自分流に仕上げているイメージです。私は「前川流拳法」と思っています

 

体格の利を完全に使いこなしています!

 

タックルなどMMA的な動きがあったり、格闘技の試合にもでられていたのでいろいろなものを取り入れているのではないでしょうか?←あくまでもそう思っているだけです

 

所属道場にはRIZINファイターの中村選手やUFCファイターの田中選手なども練習に参加しておりその影響もあるのかもしれません←やばい道場ですよね?笑

 

 

前川選手の魅力はいっぱいあって以前誰真似シリーズでお伝えしたでんでん太鼓みたいな連撃」が私好きなんでもすけど、他の技や魅力を本日はお伝えしていきたいと思っています。

 

 

魅力①    多彩な技の一つ一つの破壊力(破壊力=質とパワーと体格の利のことを指します) 

 

立ち技はもちろんのこと、組技も含めて破壊力が非常に高いです。

友中選手が多彩かつ質の高さが凄いのですが、前川選手は当然質も高いんですけどやっぱり破壊力が魅力的と思っています。テクニックの部分にパワーと体格の利が乗っていて

 

旨さでも当然やられるんですけど、不完全な入りでも強引にいけてしまうその破壊力!!

 

例えば秋葉選手に放った前蹴りもガードの上から踏み抜く形で一本をとっています。

普通はガードの上から首を吹き飛ばすなんて無理でしょ(カウンターってのもありますが)

恐らく体格の理で前川選手の前面蹴りはイメージ上から踏み抜いているように見えます

 

※下から鋭く蹴るタイプも使用されています!

 

タックルも友中選手は朽木倒しを良く使用しタイミングと旨さと流れでスッと相手をこかしますが、前川選手はタックルいってそのまま豪快に持ち上げます。それは以前ご紹介した浜田選手みたいな重洗車タイプでも持ち上げることが可能です。

※旨さで転かす技も使用されますが、魅力の話なので(^^)

 

豪快かつ旨さを兼ね備えており「前川選手の試合に外れ無し」です!

リーチも長く、一時期よく見かけたのが胴抜きで頭を下げずにノーモーションでそのまま胴抜きをします。背が高い選手なのでこっちは当然見上げてますし、日本拳法っぽい沈んでの打ち方じゃなくて、構えたとこからスッと出してきずかないうちに一本とってます。

 

※私もやられました笑 大阪府民準決勝で10秒ぐらいで瞬殺されました。マジ見えなかった←面蹴りで上に意識生かされて、しかも、5秒で取られたので私は殴り合おうと前に出たところに見えにくい胴…やられた時は後輩見てたので恥ずかしかったなー

 

前川選手のリーチと旨さがあってこその打ち方と思っています。

私は余り前川選手の高レベルな技をパクることはしません!何故なら真似できる気がしないからってのと、基本、基礎、基盤ができてないのに前川選手の高レベルな技を使用するとバランスが崩れてしまったり、仮に使用出来たとしても試合で一本取れるレベルまで昇華するには相当な鍛錬、センス、体格等が揃っていないと出来ないと思っているからです!

オリジナリティな拳法が前川選手の魅力ですね(^^)

 

 

魅力②+αが高レベル

前川選手の魅力は基礎、基本に+αを使用するところだと思うのですが、その+αのレベルが他の選手と比較にならないレベルなのです。

 

例えば連撃の中にスイッチしながらパンチを使用するのですが、命中率、一本脱出率などの高さもさることながらなにより身体のバランスが崩れないことが凄いです!

 

それにより+α後も次の行動にすぐ移れます!←私はこれに重きを置いてます!!

 

※角野選手もスイッチパンチをよく使用しており、便利でよく使用していたのですが、隙やバランスが崩れるので、最初の頃は基礎も出来てないのに使うなと良く注意したものです。

 

例えばタックルも日本拳法では殆ど使ってくる選手はいないでしょう!同じくですがそのタックルの成功率、破壊力、何より出しどころですね!また、これもリスクのある技にもか変わらず成功しない時も身体のバランスが崩れません←出しどころが良いからかもしれません!、スイッチと同じく殆どされたこと無い選手からしたらやっかいです

 

これもゴーストライターmayoちゃんが角野選手に使用することを進めましたが、高リスクかつ、取得難易度の高さから一旦取得を諦めました

 

そういった+αが対戦相手からするとやっかいで例えばスイッチ連打はリーチが延びたりタイミング、リズム、出どころが変わるので普段そういう攻撃をされることが少ない選手はなかなか対応ができませんし、タックルも同様ですね( ̄◇ ̄;)

 

他にもまだまだ+αがありますが、日本拳法では余り使用されない技術の取り入れも前川選手の魅力ですね(^^)

 

魅力③  私のイメージ!前川選手といえば!「パンチのコンビネーションからの足引掛け」からの…でんでん太鼓…etc

 

やっぱりでんでん太鼓な連撃は外せません!

そして、そのでんでん太鼓へのキッカケ、基軸となることが多い技が「足引掛け」です!

 

この足引掛けってのは足払いや、逆足払いや、その他足に対してのアプローチのことを指します。

 

足を引っ掛けることにより相手のバランスを崩したり、意識を反らしたり、そのまま転がすこともあるのですが…

この技をコンビネーションの間に入れてくるので、対戦相手からしたらたまったもんじゃ無いです!

 

高身長な前川選手が使用する足引っ掛けは遠くからでもかかりますし、高身長な上下の意識のチラシは余計に攻撃力が高いと思ってます!

 

この技を起点と繰り出す技が多いので対戦相手様は気をつけてくださいね笑

 

そして、足引っ掛けから空いているところや、少し強引ぎみなパンチやコンビネーション、連撃!防ぎきるのは非常に困難です。

魅力②と被りますが、でんでん太鼓連撃にバランス崩さずスイッチを入れれるところ、それによる体格の利を生かせるところが私の思う前川選手の魅力の一つです!

 

ちなみに回し蹴りもコンビネーションに入れるケースも多く多彩かつ破壊的ですね!

 

 

…とっここで終わるのは前川選手ファンのモグリです笑

 

 

対戦相手目線でのややこしさは、連撃終わり後の追撃です!!!

連撃終わりったかな?って思って安心した束の間、一拍おいて面蹴りを使用したり、空いているところへの追撃を行うことが多いです!

この「一拍」置くってのが味噌で一拍置かれることによる緩急、硬直、安心、休憩、意識の薄さ、に対してのアプローチとなります!

それを可能にしているのはやはり多彩さと経験+打撃リーチの長さも起因していると思います!

 

恥ずかしいですが、私が開始5秒で一本とられた試合を載せちゃいます( ̄◇ ̄;)

もう恥ずかしいです!

 

ちなみに私が良く使う足払いからの廻し蹴りも前川選手からパクってます!

 

 

 

私は前川選手の強引な時の拳法も好きで、強引に一本を取りに行く姿には「引かぬ・媚びぬ・顧みぬ」の「王者の拳法」に感じることが多いです!←サウザー風に言ってみました笑

 

 

魅力④ 一本の取り方熟知してますよね?

どうしてそれを選択、成功できるの?

 

前川選手の試合いくつか見てみてください!なんか普通に勝っているケースが多いです。 

 

大技とかリスク高い技も普通にこなしています。普通に危なげなく一本とるケースが多いです!

 

また、緊迫した場面でその選択が出来るってのは凄い!!!って思う場面が非常に多いです(^^)

 

前川選手にとっては試合は日常なのか?緊張はしないのか?やはりその自信は経験、実績からくるものなのか?

 

こんなエピソードがあります、私が引退した白虎大会はベスト8からクジで順番を決めてトーナメント表の空いているところを選択する、対戦相手をある程度自分で選ぶことができる日本拳法では珍しい大会です!

 

わたしが最後ということもあり、前川選手が私とやろうと言って下さったのですが…前川選手の一回戦の対戦相手が高校時代柔道でかなりの選手で大学でも誰もが恐れる組み技の名手、立命館大の内田選手でした…

 

そんな強豪相手に微塵にも負けると思っていない…そんな中で私と戦おうと言ってくれた前川選手に王者とはこういうとのかと思いました…やはり自信、実績=強さに直結していると私は思います!

 

 

どうしてそこでそれができるの?といつも思わされます

例えば組技であいてもこかした後、良くある足で押されて一本とれないときに、あえてコマの様に回転して相手の懐に入り一本取ります←すいません文章力なくて

 

秋葉選手に対してサウスポーで勝ちます!

※もしかしたら秋葉選手対策かも!組まれて体勢崩れるのを両構え打ち出来るようにして組みを回避しながら、打てる方で一本を狙ってる?←これは適当なので悪しからず

 

白虎大会にて友中選手への一本は近距離から離れ側に鋭い面前蹴りで一本とってます!

 

突っ込んできた相手に低空タックルをシッカリ決めます!身体を沈めることは日本拳法の優遇技、面膝蹴りを喰らったり、そのまま勢いを利用して倒される可能性が大いにあります!その中での成功率は半端ないです!

しかも、相手は一線級選手です!

 

その他諸々ありますが…

 

恐らく試合経験からくる一本に対しての匂いの嗅ぎわけと迷いなくその選択ができる戦闘脳が凄いのではないでしょうか?←強い選手はみんなここが凄い!

 

本来リスクの高い技の成功率が高いのもうまさもそうですけど、その場面が多く経験しているからこそだと思います。

日本拳法の勝ち方を熟知している!!!選手ですね!!!

 

魅力⑤ パンチと蹴りのコンビネーション

魅力③と被る部分かもしれませんが、前川選手の強さ、魅力に蹴り技があると思いますがその蹴り技の破壊力の高さとパンチの繋ぎが絶妙です!回転力が凄く連撃時の身体の使い方は私が現役時代真似した技ですね!

 

上下の打ち分けは以前にもお伝えしたり、角野選手にも常に上下の打ち分けは徹底しているのですが…前川選手はその上下の打ち分けを回し蹴りを使用することにより高次元な「流れ」の中で行うことができます!

私がお伝えするのは流れというより打ち分けによる餌撒きや相手目線での選択肢を増やすことを目的としており、前川選手のはその上位互換版ですね!

 

そして、回し蹴り後からの後拳は前川選手の体格の利を活かしきる必殺技となっています!

 

ちなみに勢いを利用しているケースもあれば、緩急が付いているケースもあります!

※そう見えてるだけかもなんですいません

 

ちなみに近々では面蹴りをコンビネーションの基軸にすることも多く、

面蹴り→パンチ→回し蹴り→パンチなど打ち分けの激しさも対戦相手からしたら驚異だと思います!

 

そして、魅力①の話になりますが全ての技が破壊力があるんですよ!!!!

まるで台風の如しですよ!!!

 

また、前川選手のパンチは最近特に鞭というか脱力を意識しているような気がします(^^)

相手の合間を脱力で抜いてしまう、正に刃牙に出てくる柳龍光の鞭打ですね!

 

↓動画は見やすく編集しています!

 

ちなみに私の恥ずかしい敗北も載ってるので笑わないで下さいね笑

youtu.be

 

まとめと注意点!

本当は①から⑤では語り切ることができませんが長々すると「イイね」があんまりなのに最近気がついた私なのでここいらで一旦終了致します笑

 

 

私は現役時代、何度か前川選手と戦ったのですが、正直いうと憧れが強く余り研究目線で試合を見ることをしませんでした。

 

それは、勝負をする前から勝てないって自分で決めていたのかもしれません!勿論勝つ気は勝つ気でしたけどね笑

選手としてそれは絶対良くないことです。

 

なので、誰真似シリーズの選手など超一線級の選手にも勝つ気を強い気持ちを持って臨んでほしいと思います!

※私は試合前は絶対に数人想定して対策、試合イメージを膨らましてました!←とはいえ緊張しぃの怖がりで練習通り、イメージ通りいかないのが角野選手とのセンスの差ですが笑

 

ちなみに今は選手じゃなくなったので憧れてもいいでしょ?笑 ただのファンですわ笑

 

 

なので最初の頃は角野選手に良く言っていたのですが「余り凄いと思うな、憧れるな、皆んな同じ人間だ」です。

 

※余談ですが永井さん名言集「パクリまくれ、教わっても使えない技は使わなくていい、でも知っていれば対応できる、知っていればいつか使えるようになるかも」ってのもよく言ってました笑

 

憧れの選手に勝ちたいなど+の気持ちは良いのですが、凄いと思いすぎるといつもの動きができなかったり、相手を大きくみすぎたりしてしまいます!だから、私は選手である間は凄いと思わないようにと指導しています!

こういう記事書いといて何ゆーてんねんかもですが笑

 

 

そして、最近は

「勝ち癖を優勝癖に」です!

それは前川選手や友中選手などから学んだ姿勢でもあります!

 

勝ち癖は存在すると信じてます

実績は自信となります 

自信は迷いを打ち消します

自信は高パフォーマンスをだすことができます←一度体験したことは出来てしまうのが人間です!

 

実績は相手目線でプレッシャーや要らぬ迷いを生み出すこともあります!逆に燃える選手もいますけどね!

 

そして、優勝する選手は試合数は必然多くなります!多い試合は経験となり、経験は対応力、配分、匂いの嗅ぎ分けなどに繋がります。

私の知り合いのボクサーからもチャンピオンになった瞬間、強く、覚醒する選手が非常に多いと聞いたことがあります。

 

前川選手の強さは昔からの経験、実績の蓄積によるものだと思います!

なので、皆様もまずは勝ち癖をつけて、いっぱい経験を積んでください!勝ちも負けも肥やしになるはずです!

 

30代でも未だに総合選手権でチャンピオンに君臨し、若い世代にとって大きな壁であり、大きな存在であり続ける前川選手は私にとって、いや、日本拳法界にとってヒーローです!

 

そして、そんなヒーローを倒す更なる若いヒーローを私は見てみたい!!!

いつか総合決勝の舞台で前川選手を倒す若い世代が現れることを願ってます!

当ブログの読者様から出てくれれば尚、良しですね笑

そして、その時まで前川選手にはずっと最強のままいて欲しいと願っています!

秋葉選手がそうであったように!!!

 

 

 

その他コラムまとめは下記から

 

niken-jiyuukai.hatenablog.com

 
 

東京都で開催中!日本拳法 自由会の概要はこちら

 

過去の練習報告・練習動画 体験申込は下記から

https://facebook.com/nikkenjiyuka